クワガタ、カブトムシのまるぼランド飼育に関する情報サイト | こまるぼランド | 昆虫 | 素材 | 写真

クワガタ、カブトムシの

   

アトラスオオカブト飼育情報

( Chalcosoma atlas )

アトラスオオカブト ( Chalcosoma atlas )

飼育温度

飼育温度

幼虫飼育材

カブトマット

生息地域

インド北部、ネパール、フィリピン、セレベス他


体長

♂45~115mm、♀50~60mm


成虫寿命

4ヶ月~7ヶ月


幼虫期間

12ヶ月~18ヶ月


アトラスオオカブト雄

アトラスオオカブト雌


成虫飼育

似た種類に、コーカサスオオカブトがいますが、アトラスオオカブトの方が、体格は一回り小さくなります。

成虫飼育には、中型の飼育ケースに、飼育マット又はおがくずマットをひいて、転び止めの木、昆虫ゼリーを入れます。

オスは気が荒く、オス、メス同じ飼育ケースで飼育すると、メスが殺されてしまうことがよくありますので、交尾時以外はオス、メス別々に飼育して下さい。

成虫は体が大きく、転ぶと起き上がる事が出来なくなりますから、成虫と同じかそれ以上の重さの材、餌皿などを手掛りとして、置いて下さい。

アトラスオオカブトなどの大型種は、起き上がれずに疲れて死んでしまうことが良くあります。

乾燥にはとても弱いですから、マットへの水分補給を忘れずにして下さい。

ワイルドの生体は、毎年5月頃、手に入るようになりますが、寿命を考えると冬場の飼育を考える必要はありません

ブリードで羽化させた生体では、冬場の飼育環境も考える必要が出てきます。

冬場の飼育には加温が必要で、温室などを使って、20℃以上の環境になるようにして下さい。

温室に関する詳しい情報はクワガタ、カブト飼育用簡易温室の作り方

クワガタ、カブト用かんたん温室の作り方のページに詳しく書かれています。


幼虫飼育

幼虫飼育には、カブトマット、初令~2令迄は200mlのプリンカップ、3令初期で500~1000mlの飼育容器、それ以降メスで小型の飼育ケース、オスで中型の飼育ケース以上の大きさを使います。

  1. カブトマットに水を入れて、よくかき混ぜます

    水の量は、手でギュッツと握った時に水がたれず、手を広げると、お団子ができるぐらいの固さです。

  2. 飼育容器の中に、加水したカブトマットを詰め、手で軽く押し固めます。
  3. マット表面に、幼虫が入ることが出来る程度の穴を掘り、頭から幼虫を入れます
  4. 幼虫が潜って行ったら、フタをして、暗くて静かで温度変化の少ない場所に保管します。

カブトマットは、2~3ヶ月に1回を目安に交換をしてあげます。

交換する時は、全部を交換するのではなく、フルイを使って糞をより分け、不足した分だけ追加するといった方法で、交換して下さい。

3令以降でしたら、飼育ケースの中に幼虫を入れ、その周りにフルイでより分けたカブトマットを霧吹きで水分を加えてから入れ、足りない分、新しいカブトマットを入れて下さい。 そうすることで、幼虫の周りの環境が急激に変わるのを防ぎます。

コバエが大量に発生した場合は、全部交換してあげるか、マットの表面から4~5センチ程度を取り去って、残りをフルイを使ってより分ける方法で交換します。

3令後期、蛹化する前のカブトマット交換時では、マットを手で押し込むようにして少し固めに詰め込みます。

これは蛹室を作った時に蛹室の天井や壁がくずれ難くする為で、羽化不全の発生を抑える役目もします。

マット交換のタイミングが、計量やオス、メスの判別、大きいケースへの移動のタイミングですから、あらかじめハカリや移動させるケースを用意してき、なるべく手早く幼虫のストレスを最小限に抑えるように、工夫してあげて下さい。

オスの幼虫は最終的(前蛹になるまでに)は中型以上の飼育ケースに移す必要があります。

アトラスオオカブトは、羽化する予定サイズの1.3~1.5倍程度の大きさの蛹室をつくります。

その大きさは無事に羽化するのに必要な大きさですから、飼育ケースもそれなりに大きな物を用意しないと、羽化不全や角曲がりになります。

羽化に必要な飼育ケースは、大きすぎると言うことはありませんので、出来る限り大きな物を用意して下さい。


産卵セット

産卵セットには、カブトマット、中型~大型の飼育ケース、転び止めの木、昆虫ゼリーを用意します。

  1. カブトマットに、水を入れてよくかき混ぜます。

    水の量は、手でギュッツと握った時に水が垂れず、手を広げると、お団子ができるぐらいです。

  2. 飼育ケースの底から15センチぐらいの高さまで、加水したカブトマットをスリコギを使ってカチカチに固めます。

    卵を産む場所は、カチカチに固めた部分に多く、柔らかい部分には産卵しませんので、まんべんなくカチカチに固めるのが、産卵数アップの秘訣です。

  3. 加水したカブトマットを、飼育ケースのフタを閉じても成虫が動きまわれる程度の隙間をあけて詰めます。
  4. 表面に転び止めの為の木、昆虫ゼリーを5~6個置きます。
  5. 交尾済の、アトラスオオカブトのメスを、一匹だけ入れてフタをして、暗くて静かで温度変化の少ない場所に保管します。
  6. 3~4週間したら、メスの成虫を取り出します。

メスに産卵を継続させる場合は、別の産卵セットを用意して、メスを移動させます。

この時期に産卵セットを開けると、ほとんどが卵で出てきます。

全ての卵を孵化させてから採りたい場合は、底固めのマットを壊さないで、そのままマットを埋め戻し、乾燥させないよに注意して、3~4週間待つと殆どが幼虫で採ることができます。

■ 卵から孵化させる場合 

  1. 200mlぐらいのプリンカップを用意して、産卵セットで使ったカブトマットを詰めます。
  2. カブトマットの表面に、卵が入るくらいの大きさのくぼみを、10個ぐらいつくります。
  3. くぼみの中に、スプーンを使って、卵を一個ずつ入れます。
  4. ティッシュペーパーを1枚、マットの表面に被せてから、霧吹きで加湿します。

    孵化するまでの間、ティッシュペーパーが乾燥していたら、表面から霧吹きで加湿します。

3~4週間すると卵が全て孵化しますので、一匹ずつプリンカップに分けてください。

アトラスオオカブトは体重が重く、体高も高いので、転倒するとなかなか起き上がれず、疲れて死んでしまいますので、転んでも起き上がることが出来るように、大き目の材やビニール製の観葉植物など置いてあげることが重要です。

昆虫ゼリーも食べやすいように、大きいサイズや半分に割るなどして工夫して置いて下さい。

詳しくは卵の孵化方法のページをご覧ください。


産卵セット説明図

△ ページトップへ

★ まるぼランドおすすめの本 ★

 ご購入は画像をクリック

カブトムシの飼育徹底ガイドブック-飼育の基礎と繁殖テクニック

クワガタ・カブト甲虫キャラクター大百科

写真で見る世界のクワガタ・カブトムシ大図鑑

美しすぎるカブトムシ図鑑 (双葉社スーパームック)