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オキピタリスノコギリクワガタ飼育情報

( Prosopocoilus occipitalis )

オキピタリスノコギリクワガタ ( Prosopocoilus occipitalis )

飼育温度

飼育温度

幼虫飼育材

マット飼育 菌糸飼育

生息地域

スラウェシュ他


体長

♂ 26~50mm


成虫寿命

6ヶ月


幼虫期間

8ヶ月


オキピタリスノコギリクワガタ雄の写真

オキピタリスノコギリクワガタ


成虫飼育

コクワガタを黄土色にしたような成虫で、前胸背板に黒い模様があります。

ノコギリクワガタ系は、オス同士を同じ飼育容器で飼育すると、けんかを始めてしまいます。

飼育には小型の飼育ケース、飼育マット又は、おがくずマット、転び止めの木、昆虫ゼリーを用意します。

昼間はほとんど樹皮の下に隠れていますが、夜になると見える所に出てきます。

昆虫ゼリーを切らさない様に注意すれば飼育の簡単な種類です。

冬場の飼育には加温が必要で、温室などを使用して、20℃以上の環境になるようにして下さい。

温室に関する詳しい情報はクワガタ、カブト飼育用簡易温室の作り方

クワガタ、カブト用かんたん温室の作り方のページに詳しく書かれています。


幼虫飼育

発酵マット、菌糸瓶どちらでも飼育が可能です。

どちらかと言うと菌糸瓶の方が若干大きく育ちます。

発酵マットで飼育する場合は、初令~2令で200mlのプリンカップ、3令以降500ml~800mlの飼育容器を使います。

  1. 発酵マットに水を入れてよくかき混ぜます。

    水の量は手でギュッツと握った時に水が少しだけ垂れて、手を開いた時にお団子が出来るくらいです。

  2. 飼育容器の中に加水した発酵マットを2~3回に分けて、スリコギを使って突き固めます。
  3. マットの表面に、幼虫が入るくらいの大きさの穴を掘ります。
  4. スプーンを使って幼虫を穴に頭から入れます。
  5. 幼虫が潜っていったらフタをして、暗くて静かな場所に保管します。

3ヶ月を目安のマット交換をします。

オス、メス共に2回の交換で羽化することができます。

菌糸瓶飼育の場合は、オオヒラタ系の菌糸瓶を使います。

初令~2令迄200mlのプリンカップ、3令以降500~850mlの菌糸瓶を使います。

  1. 菌糸瓶の蓋を開けて、スプーンを使って菌糸を瓶の肩ぐらい迄、全て取り去ります。
  2. 市販品でしたら、あらかじめ中心に穴が開いていますが、幼虫が入るくらいの大きさ迄、穴を拡げます。
  3. スプーンを使って、幼虫を頭から一匹だけ入れます。
  4. 幼虫が潜って入ったらフタをして、暗くて静かな場所に保管します。

オス、メス共に2回の交換で、羽化することができます。

菌糸瓶の周りが、70%ぐらいの食痕が出てきたら、交換の準備をして下さい。

菌糸瓶に入れたばかりの頃は、主に中心の部分を食べていることが多く、なかなか食痕を見ることが出来ません。

外側に食痕が見え始めると、急に食痕が広がる傾向にありますので、いつでも交換出来る様に早めに準備をして下さい。

日本のノコギリクワガタと違って、生まれて1ヶ月ぐらいで活動を開始しますので、羽化後の取り出し時期や、昆虫ゼリーを入れるタイミングが大事です。

菌糸瓶に関する詳しい情報は菌糸瓶の選び方、使い方のページに詳しく書いてあります。


産卵セット

産卵セットには小型~中型の飼育ケース、無添加の微粒子発酵マット、クヌギ又はコナラの産卵木、昆虫ゼリーを用意します。

微粒子発酵マットが手に入らない時は、発酵マットを目の細かいフルイを使って細かい部分をより分けて使います。

その場合、より分けた分を底固めに、残りをその上の層に使います。

  1. 水を入れたバケツの中に産卵木を入れて、浮き上がらない様に重りを乗せて、半日水をしみこませます。
  2. 産卵木を水から出して、日の当たらない場所に2~3時間、影干しします。
  3. マイナスドライバーを使って樹皮を剥きます

    剥いた樹皮は、後でマットの表面に置くのでバラバラにならないように、なるべく大き目に剥きます。

  4. 微粒子発酵マットに、水を入れてよくかき混ぜます。

    水分量は、手でギュッツと握った時に水が少しだけ垂れて、手を開いた時にお団子が出来るくらいです。

  5. 飼育ケースの底から10センチくらいの高さまで、すりこぎを使ってカチカチに突き固めます。
  6. 突き固めたマットの上に、加水した産卵木を置きます。
  7. 産卵木の上部が少し見える迄、加水した発酵マットを入れ、手で押し固めます。
  8. マットの表面に木、樹皮、昆虫ゼリーを置きます。
  9. 交尾済のオキピタリスノコギリクワガタのメスを一匹だけ入れてフタをし、暗くて静かな場所に保管します。

約1ヶ月すると、飼育ケースの底や横に卵が見えてきます。

卵は比較的小さく、3mm程度の大きさです

メスの成虫は、このタイミングで産卵セットから取り出して、休ませて下さい。

全てを幼虫で採る場合は、ビニールを掛けて乾燥に注意し、あと3~4週間待ちます。

3~4週間待つと、ほとんどの卵が孵化していますから、床に新聞紙を拡げて、飼育ケースの中身を全部ひっくり返して出します。

幼虫はマットの底固めの部分と、底固めと産卵木の間で見つけることができます。

200mlのプリンカップを用意して、産卵セットで使った発酵マットを詰め、幼虫を一匹ずつ入れます。

  1. 卵で採れた場合は、200mlのプリンカップを用意して、産卵セットで使った発酵マットを詰め、マットの表面に幼虫が入るくらいの窪みを10個くらい作ります。
  2. スプーンを使って、卵を窪みの中に一個ずつ入れます。
  3. マットの上にティッシュペーパー1枚を被せて、霧吹きで加水します。

    ティッシュが乾燥したら孵化するまでの間、ビショビショにならない程度、霧吹きをします

  4. フタをして3~4週間待つと卵は孵化します。
  5. 孵化した幼虫はプリンカップの底の方に潜っていますから、別の200mlプリンカップを用意して、産卵セットで使ったマットを詰め、幼虫を一匹ずつ入れます。

オキピタリスノコギリクワガタは、かなり多産の種類なので、卵や幼虫がたくさん採れます 必要以上に採れてしまうと、後の飼育がたいへんです。


産卵セット説明図

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