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クワガタ、カブト用かんたん温室の作り方

外国産のクワガタやカブトムシを飼育していると、冬の飼育方法を考えてあげなければいけませんね。

国産のオオクワガタやコクワガタなど、常温で飼育できる種類は冬眠できるように準備すれば良いのですが、外国産の虫達は飼育温度表にも書いてあるように、冬も一定の温度以上に保つ必要があります。

そこで温室や温度を上げる設備が必要になります。

導入を考えると以下の様な問題をクリアしなければなりません。

  • 市販の温室の値段を調べてみると、結構値段が高い。
  • このサイトで紹介されている簡易温室を作るようなスペースが無い。
  • 飼育している種類が多く、飼育温度が虫によって全く違うので、別の温度環境が必要

など、温室を導入するにはそこそこハードル高いことが判ります。

そこでもっと安く温室を作る方法はないかと考えて、実際に製作してみました。

この温箱は「まるぼランド」が既に2年間、実際のクワガタ、カブトムシの飼育に利用していて、真冬の寒い日でも24℃前後の状態を作ってくれて、冬の飼育には無くてはならない物となっています。

簡単な工作で作ることが出来ますので、是非参考にして下さい。

以下の注意書きを良く読んでから、工作をお楽しみ下さい。

ご注意!!

このページをご覧になって、自分も作ってみようと思う方に。

この工作は電気と水を同時に扱うような状態になりますので、くれぐれも感電と火災に注意して下さい。

この情報を元に製作して、事故や火災があっても一切の責任はとれません。

どうぞ自己責任で製作してください。

かんたん温室(略して温箱)の作り方

こちらも「まるぼランド」の家で4シーズンほど使用しています。

外国産の種類の中でも飼育温度帯が大きく分けて2種類あります。
ほとんどの種類は24~25℃で飼育できるのですが、たとえばエラフスホソアカクワガタ、サタンオオカブオ、ネプチューンオオカブト、ユーロミヤマなどは18~20℃になります。

二つの温度帯の虫を同時期に飼育を始めると困ってしまうのが温度設定です。
片方に合わせると片方は温度が合わないと言う状態になってしまいます。

割りと便利で安くできるので、予算がとれない方には特にお勧めです。

温度調整器付きタップ コントロールタップ配線図

用意するもの

簡易温室で作った温度調整器付きタップ、又は熱帯魚、爬虫類、温室用温度調整器など。
●蓋がある発泡スチロール製の容器(中に入れる飼育容器よりも大きい物)
●容器の大きさより大きいビニールシート
●古タオル、古毛布、あるいは古衣
●温度計(出来ればセンサー部分の分離できるタイプ)
●熱源 座布団程度の大きさの「ホットカーペット」又は、「ピタリ適温」

■ 温度調整器とホットカーペットの組み合わせ ■

(水分の多い飼育容器を入れるのには適してしません。漏電に十分注意をして下さい)

1.蓋の閉まるタイプの発泡スチロールの容器を用意します。スーパーなどでお願いすれば無料で分けて貰えると思います。
発泡スチロール容器

2.発泡スチロールの容器の底に座布団程度の大きさの「ホットカーペット」を置きます。
ホットカーペット ホットカーペットを入れる

3.「ホットカーペット」の上にビニールシートを被せて、水が垂れても大丈夫なように、回りを持ち上げておきます。

4.温度の確認をします。(未だ幼虫や成虫はいれません。)

温度試験の方法---成虫編

(この作業が一番大事です。必ず確認してから虫を入れて下さい)

  1. 成虫を入れる予定の飼育ケース内に温度計のセンサーを入れて蓋をします。
  2. 発泡スチロール容器の中に飼育ケースを入れます。
  3. 発泡スチロール容器の蓋をして電源を入れ、飼育ケース内の温度変化を半日程度測ります。
センサー別置き型の温度計

温度センサーの設置場所によって、以下の条件のように内部の温度が変化します。

・ 温度センサーの位置が熱源に近い--->容器内の温度が高くならない。

・ 温度センサーの位置が熱源から遠い--->容器内の温度が高くなってしまう。

以上のことを考えて、温度センサーの設置場所を決めてください。

本体内部センサと外部プローブのIN/OUT温度計!カスタム (CUSTOM) デジタル温度計 CT-130Dは楽天から購入できます。

温度試験の方法---幼虫編

  1. 飼育容器内にマットを入れ(幼虫は入れない)蓋をします。
  2. 入れる予定の本数、又はマットの量、を発泡スチロール容器内に入れます。
  3. 温度センサーは容器外側の高さの中間ぐらいの位置に貼り付けます。

マットは温度が上がり難く、徐々に温度が上がり、やがて温度が一定になりますが、一定の温度に達するのに2~3日かかります。

マットは温度が上がり過ぎると下げるのに時間がかかり、幼虫の死亡の原因にもなりますので注意して下さい。

温度が一定に推移するようになったら、温度センサーの位置を上下させて下さい。

5.温度センサーの位置が決まったら、飼育容器に虫を入れます。

飼育容器を入れる 蓋をする

■ ピタリ適温を使った場合 ■

(水分の多い飼育容器を入れるのには適してしません。防水性でないので漏電に十分注意をして下さい)

ピタリ適温と言う商品があります。

この商品は小動物の保温目的にできていますので、この商品だけでも温度コントロールが可能です。

使用する容器の大きさにより4種類の大きさがあります。サイズ的には一番大きいサイズかその下のサイズがある程度の温度を確保できるでしょう。

コスト的にはこのピタリ適温を使ったものが割安に製作できるでしょう。

防水性もある程度あり、安心して使用できると思います。

通電時には表面温度が35℃前後まで上がりますので、容器との間に温度の緩衝材(毛布、タオル、板など)を入れて容器の温度があがり過ぎないように工夫する必要があります。

飼育容器の設置方法など、基本的にはホットカーペットと同じ方法で、必ず温度試験をしてから虫を入れて下さい。

ピタリ適温は↓↓↓楽天のお店で買うことができます。
 《爬虫類・小動物に最適》ピタリ適温プラス4号

あまり小さいサイズは温度が上がりきらずに電気代を無駄にするだけです。
クワガタで3号以上、大型カブトなら4号が良いでしょう。


もう少し規模の大きい温室の記事はクワガタ、カブト飼育用簡易温室の作り方をご覧下さい。

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