カブトムシ飼育日記
( Allomyrina dichotomus )
カブトムシの幼虫です。
マット交換時に一時的に蓋の上に置いた幼虫です。
大きいの、小さいのが入り混じっています。
この写真は2006-2の写真で、どちらかと言うと越冬中の写真で、成長は止まった状態かと思います。
カブトムシの蛹たちです。
蛹から始まりました。
昨年と言うか4年前から育ててきたカブトムシの幼虫が、今年も蛹化しました。
この写真は去年秋口に孵化した幼虫で、大型の飼育ケースに20匹ほどまとめて入れてありました。
下の段で表裏で10匹、上の方にはまだ蛹化していない幼虫達が隠れているはずです。
このケースで20匹が限度です。
これ以上入れると蛹室を作ることができなくなった幼虫がマット表面に出てきて、そのまま蛹化してしまいます。
羽化した成虫は必ずと言って良いほど羽化不全となり寿命も短いです。
当たり前と言えば当たり前ですが、コントロールせずに卵を産ますと、雌の成虫1匹当たり50個~100個の卵を産みます。
家ではこれと同じ飼育ケースが全部で3個あり、全て幼虫で満員状態です。
成虫になると近所の採集した森へ行って放してあげるのですが、幼虫の数があまりにも生まれすぎた時は、春に森へ行って朽木の下などに穴を掘って、幼虫を埋めてあげます。
(2006-7-1)
カブトムシの蛹はほとんど縦に蛹室を作っています。
ヘラクレスヘラクレスなど外国産のカブトは、クワガタなどと同じで少しだけ頭を上にして横に寝るようにして蛹室を作ります。
国産のカブトムシの蛹室の方が効率良く蛹室を作れますので、沢山生まれた時にはたすかります。
最も大型のカブトムシを羽化させようと考えた時には、この方法ですと向きません。
どちらかと言うと少し小ぶりな成虫が生まれる傾向にあります。
やはりゆったりと広いスペースを使って育てるのが最良の方法ですが、肝心の虫を飼育する人間のスペースが間間ならないので、お気に入りの虫優先となり、スペースもわずかとなってしまいす。
上の写真、団地を連想させますね、カブト団地。
(2006-7-1)
上の蛹たちが羽化をはじめました。
ここの所、気温が高い日が続いているので、一斉に羽化が始まったのでしょう。
一部蛹の状態もありますが、ほとんどが羽化を完了して、マット表面に出てくるばかりの状態です。
まさしく「出発準備OK!!」と言ったところでしょうか。
(2006-7-13)
ひさしぶりにカブトムシのマット交換をしました。
ほとんど土に近い状態の中から幼虫達がゴロッツと出てきました。
毎年カブトムシを育てていますが、累代飼育はしていません。
その年に生まれた成虫達は元の森に逃がしてあげて、その年採集した一番大きい雄と雌を選んでペアリングさせて幼虫を取っています。
既に森の中でペアリングを済ませていることも考えられるので、必ずしもそのペアの子供が生まれる保証はありませんが、常に新しい血でペアリングさせた方が血が濃くならないと思い、毎年飼育しています。
(2007-3-21)
飼育ケースの外から見たら、糞が大量に見えたのでマット交換をしました。
飼育ケースをひっくり返して中を確認すると、前回のマット交換時より幼虫の頭数が減っていまいした。
溶けてしまったのか、共食いで減ったのか、いずれにしろ7~8頭減ってしまいました。
我が家では国産カブトムシはクワガタの交換したマットや外国産のカブトの使い古しのマットで飼育しています。
ちょっと可愛そうにも思えますが、古くなったマットをゴミとして出さずに、全てカブトが糞に変えてくれます。
これで終わりではなく、糞を集めてプランターに入れて、花や野菜の肥料にもなり、ゴミが極端に減ります。
少し数が減ったので、4頭だけ選んで個別に飼育してみることにしました。
あと1~1.5ヶ月で羽化することでしょう。
(2007-5-28)
そう言えば他の人のHPを見ていたら、育てた成虫を森に放すのは反対だと言う趣旨の書き込みを見ましたが、私はそうは思いません。
毎年、森の中で子供達の虫の争奪戦を見ていると、このままでは近い将来、森の中から虫達が消えてしまうのではないかと心配する程です。
地面を歩く甲虫類だと一つの森の中で、食べものが確保できないと、その森の中では絶滅の危機にさらされます。
幸いカブトムシやクワガタは飛ぶことができるので、200~300Mぐらい離れた場所だったら移動できます。
もしも食べ物が無くなっても、行動範囲内に森や雑木林があれば、転々と移動して樹液や他の虫を確保できる可能性もあります。
移動経路に大きな建物や、道路などで寸断されてしまい、他の森や雑木林に移動して行くことが出来なければ、そのエリアの食べ物が枯渇すると、その範囲内の虫達は絶滅してしまいます。
(2007-5-28)
今年初めて森で採集したカブトムシの雌です。
木の根元を掘ったところ、土の中から出てきました。
未だ木の幹についているのを見かけないので、発生のピークはこれからだと思います。
家のカブトムシたちも、いまだに幼虫で逆にこんな早い時期にお目にかかるとは、ちょっと嬉しさと驚きでいます。
(2007-6-16)
近所の森でカブトムシの雄を採集しました。
まだ成虫の数は少ないものの、木に止まっているのが2ヶ所見つかり、1匹だけ採集してきました。
昨年の冬場に朽木の下で見つけたカブトムシの幼虫のことが気になって確認しましたが、幼虫の状態で☆になっていました。
尚、このカブトムシの成虫は上の雌と一緒にして産卵させる予定です。
(2007-6-24)
毎年やっている子供との「真夜中の昆虫採集」
今年も行きました。
時間は午前1時から始まって午前3時ぐらいの短い時間でしたが、それなりに収穫もあり子供も喜んでいました。
昼間のうちに樹液の出ている場所をよく確認して、ココとココを周るとあらかじめ決めておきます。
蚊に刺されないように長袖、長ズボンに首の周りにタオルを巻いて真っ暗な森に突入です。
昼間の気温が31℃ちょっとありましたから、汗でビショビショになりながら目的の場所に進みます。
既に森の酒場は大賑わい、カブトムシを筆頭にコクワガタ、カナブン、ガ、カメムシなど沢山の虫たちが木から湧き出している樹液に集まっています。
(2007-8-6)
樹液に集まる虫たちの周りでは、木の上や地面の上のあちこちで、カブトムシたちが交尾を始めています。
樹液の出る場所=雄や雌の出会う場所です。
ここで相手を見つけて交尾をし、次世代に向けて子孫を残します。
これはカブトムシに限らず、クワガタ達も同じです。
野外で採集した個体は殆どの場合、野外で交尾を済ませていることが多いので、特に交尾をしなくても雌だけ手に入れれば産卵させることができます。
スーパーなどで売っているカブトムシは飼育品が多いので、交尾させてからでないと産卵させることは出来ません。
(2007-7-6)
今年の成果です。
かなり沢山のカブトムシがいたので形の大きい雄を中心に採集してきました。
体長85mm、80mmを筆頭に7匹を採集しました。
この雄に昨年から飼育していて自宅で羽化した雌を交尾させて、来年はより大きな個体を産ませる計画です。
今年は時間が少し余って、別の森にも行こうということになり、もう一箇所探しに行きました。
ところが広い森の中、昼間樹液の出ている場所を確認していないので、木は沢山あるのですが肝心の樹液の出ている場所を探すのに一苦労、効率の悪さと暑さで途中断念となりました。
やはり昼間の下見が大事、急に行っても採れませんね。
(2007-8-6)
ひさしぶりにコクワガタを見つけようと近所の森に行きました。
時間は午後4時、採集には中途半端な時間帯です。
過去に樹液が出ていたクヌギの木を中心に見て周りましたが、蝶やカナブン以外見つかりません。
別の森に移動して、クヌギの木の根元の枯れ葉をどけて探し始めた処、コクワガタ、ノコギリクワガタ、そしてカブトムシが見つかりました。
カブトムシはオスが3匹、メスが2匹、メス1匹は家に着くと既に弱っていました。
オスは体長50~60mm程度、過去に採集した個体から比べるとかなり小型化しています。
1週間ぐらい飼育して、元の森に帰してあげようと思っています。
子供たちに少しでもチャンスがあるように
(2015-7-25)