クワガタの触角を調べる
クワガタの特徴は?と聞かれると、きっと大アゴと答える人が一番多いのではないかと思います。
もちろん大アゴも特徴の一つですが、クワガタの仲間には大アゴと呼べる程のアゴを持っていない、オスメスの判別のむずかしい種類もいます。
クワガタを分類学的に仲間と判断するポイントは
- 触角が根元より第1節が長く、1節と第2節の間が肘(ひじ)状に折れ曲がっている。
- 触角の先端(10節)から数えて4節目までを片状節と呼びますが、片状節が密着しない。
- 見かけ上の腹板節(腹側の筋)が5節ある。
- 幼虫に於いては中肢、後肢にヤスリ状の発音器官(こすり合わせて音を出す)がある。
以上がクワガタを分類学的に見た判断するポイントとなります。
そこでいろいろなクワガタ成虫達の触角を比べてみました。
クワガタ触角の一般的な特徴
これはギラファノコギリクワガタのオスの触角全体です。
裏面から見た状態です。
ほとんどの種が根元から第1節で全部で10節あります。
先端から4節目までを片状節と呼び、密着しない(お互いにくっついていない)のが確認できます。
こちらもギラファノコギリクワガタのオスの触角です。
上面から見た写真で、片状節に小さい穴が開いているのが確認できます。
7節目には尖った片状節があり、感覚毛が生えている種類が多いです。
ストリアータツヤクワガタ オス触角の片状節の8節~10節目です。
ギラファノコギリクワガタのように片状節に穴があいていません。
感覚毛が剛毛と微細毛の両方が生えています。
ストリアータツヤクワガタ オスの触角4節~8節目です。
7節目までは微細毛があまり見ることができません。
又、7節目の片状節の先端部分に特徴的な感覚毛が生えている種類が多いのですが、この種は他の節と同じ状態の剛毛が生えています。
日本のクワガタ
オオクワガタ オス
コクワガタ オス
アカアシクワガタ オス
ヒラタクワガタ オス
ミヤマクワガタ オス
ミヤマクワガタ メス
ノコギリクワガタ オス
ノコギリクワガタ メス
トカラノコギリクワガタ オス
ヒメオオクワガタ
外国のクワガタ
ボルネオオオヒラタクワガタ オス
パラワンオオヒラタクワガタ オス
エラフスホソアカクワガタ オス
ニジイロクワガタ オス
モセリオウゴンオニクワガタ オス
モセリオウゴンオニクワガタ メス
タランドスオオツヤクワガタ オス
タランドスオオツヤクワガタ メス
セアカフタマタクワガタ オス
コンフキウスノコギリクワガタ オス
マンディブラリスフタマタクワガタ オス
ディーディーエールシカクワガタ オス
フェモラリスツヤクワガタ オス
ストリータツヤクワガタ オス