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クワガタ、カブトムシの

   

ボルネオオオヒラタクワガタ飼育情報

( Prosopocoilus inclinatus )

ボルネオオオヒラタクワガタ ( Prosopocoilus inclinatus )

飼育温度

飼育温度

幼虫飼育材

菌糸飼育 マット飼育

生息地域

ボルネオ島


体長

♂ 60~90mm


成虫寿命

1年前後


幼虫期間

8ヶ月


ボルネオオオヒラタクワガタ雄の写真

ボルネオオオヒラタクワガタ雌の写真


成虫飼育

クワガタの成虫の中では大きい種類です。

成虫飼育には、小型~中型の飼育ケース飼育マット、転び止めの木、昆虫ゼリーを用意します。

飼育ケースに、飼育マット、転び止めの木、昆虫ゼリーを入れます。

ボルネオオオヒラタクワガタのオスの成虫は、かなり凶暴ですから、メスとの同居は交尾時のみにして、普段はオス、メス別々に飼育して下さい。

長時間、オス、メス一緒に飼育すると、メスがオスに大アゴで首を切り落とされることが多いです。

飼育温度は20~25℃ぐらいです。

見た目は強そうですが、乾燥には弱いですから、飼育マットをまめにチェックして、霧吹きで加湿して下さい。

オスの大アゴの挟む力はかなり強力ですから、餌の交換時など挟まれない様、注意してください。 挟まれるとかなり出血します。

挟まれてしまった時は、あわてず無理に引っ張らないで、水を入れた容器の中に成虫ごと入れてしまうと、苦しくなった成虫は大アゴを離してくれます。

冬場の飼育は15℃を下回らない様に、加温してあげればなんとか生きて行けますが、交尾や産卵など、活動させる場合は20℃以上の環境を作ってください。

冬場の飼育には加温が必要で、温室など利用して、20℃以上の環境になるようにして下さい。

温室に関する詳しい情報はクワガタ、カブト飼育用簡易温室の作り方

クワガタ、カブト用かんたん温室の作り方のページに詳しく書かれています。


幼虫飼育

幼虫の飼育は発酵マット、菌糸瓶のどちらでも可能です。

菌糸瓶のほうが、若干大きく育ちます。

発酵マットの飼育の場合は、3令初期ぐらい迄は500~800ml、それ以降1000~1500ml程度の飼育容器を使います。

  1. 添加材の入った発酵マットに、水を入れてよくかき混ぜます。
  2. 加水した発酵マットを、手でギュッツと握った時に水が垂れずに、手を開いた時にお団子が出来る程度まで加水します。
  3. 加水した発酵マットを、飼育容器に2~3回に分けて、すりこぎを使って固く詰め込みます。
  4. マットの表面に、幼虫が入るくらいの大きさの穴を掘り、スプーンを使って、幼虫を頭から穴に入れます。
  5. 幼虫がマットの中に潜っていったらフタをして、暗くて、静かな場所に保管します。

およそ3ヶ月に1回程度、マット交換をします。

オスの場合3回程度、メスの場合2回程度で、羽化させることができます。

菌糸瓶飼育の場合は、オオヒラタ系の菌糸瓶を使用します。

初令~3令初期迄は、500~850mlの菌糸瓶、それ以降、オスでしたら1500ml以上の菌糸瓶、メスでしたら850ml前後の菌糸瓶を使用します。

オスはかなり大きくなりますので、3令以降に小さい容器を使用すると、羽化時に蛹室が狭すぎて、羽化不全になりますから、できるだけ大きさに余裕のある容器を選んで下さい。

菌糸瓶に関する詳しい情報は菌糸瓶の選び方、使い方のページに詳しく書いてあります。


産卵セット

産卵セットには、中型の飼育ケース、無添加の発酵マット、クヌギ、コナラなどの産卵木、昆虫ゼリーを用意します。

  1. 水を入れたバケツに産卵木を入れて、浮き上がらない様におもりを乗せ、半日程水をしみ込ませます。
  2. 産卵木を水から出して、日の当たらない場所で2~3時間、陰干しします。
  3. 産卵木の樹皮を、マイナスドライバーで剥きます。

    剥いた皮は後で転び止めとして表面に敷きますので、なるべく大きく剥いて下さい。

  4. 無添加発酵マットに、水を入れてよくかき混ぜます。

    水の量は、手でギュッツと握った時に、水が垂れずに、手を開いた時にお団子が出来る程度です。

  5. 加水した発酵マットを、飼育ケースの底から10Cmぐらいの高さまで、スリコギを使ってカチカチに突き固めます。
  6. 突き固めたマットの上に、加水して樹皮をむいた産卵木を置き、産卵木の上部が少し見える程度迄、発酵マットを入れてから手で軽く押し込みます。
  7. マットの表面に、剥いた樹皮と昆虫ゼリーを乗せます。
  8. 交尾済のメスの成虫を、一匹だけ入れてフタをし、暗くて静かな場所に保管します。

1ヶ月程すると、飼育ケースの底や横に、卵や幼虫が見えてきます。

メスの成虫を取り出すのならこの頃で、昆虫ゼリーを食べに表面に出て来た時に、捕まえて取出します。

セットしてから1.5~2ヶ月経過したら、床に新聞紙をひいて、飼育ケースの中身を全部ひっくり返して出します。

底に突き固めたマットの中、産卵木の中の両方で、幼虫を見つけることができます。

プリンカップを用意して、産卵セットで使用した発酵マット詰め、幼虫を一匹ずつ入れます。

プリンカップに入れた幼虫は、1ヶ月以内を目安に幼虫飼育セットに移行して下さい。

飼育温度は24~25℃ぐらいですので、冬場には温室などを使用して飼育して下さい。


産卵セット説明図

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