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ミヤマクワガタ飼育情報

( Lucanus maculifemoratus )

ミヤマクワガタ ( Lucanus maculifemoratus )

飼育温度

飼育温度

幼虫飼育材

マット飼育

生息地域

北海道、本州、四国、九州、奄美大島


体長

♂42~79mm、♀25~43mm


成虫寿命

2ヶ月


幼虫期間

10ヶ月


ミヤマクワガタの雄

ミヤマクワガタの雌


成虫飼育

主に山間部の低地~中腹あたりに生息していて、アカアシクワガタと生息分布がほぼ重複しています。

成虫は高温にとても弱く、温度管理が必要な種類です。

飼育温度は最高でも26℃程度で、継続的に30℃超えるような場所では、すぐに死んでしまいます。

冬眠や越冬はしない種類ですから、ほとんどの成虫が9月~10月頃迄には死んでしまいます。

成虫はよく動きまり直ぐに転倒しますので、必ず転んでも起き上がれる様に掴まっても動かない重さの材を入れて下さい。

入れ忘れると起き上がれずに、ひっくり返ったまま死んでしまう事故がよく起こります。

光に向かう性質がありますので、昼間や夜間、光が見えると飼育ケースの中でバタバタとあばれますので、布や新聞紙をかぶせて遮光してあげると静かに飼えます。

飼育は、飼育ケースの中に飼育マット又はおがくずマットをひいて、転び止めの為の木と昆虫ゼリーをいれます。

乾燥には特に弱い虫ですから、マットの水分をチェックして、湿度を保って下さい。


幼虫飼育

飼育容器は初令~2令で200mlのプリンカップ、それ以降で500~1000mlの飼育容器を使用します。

マットは添加材が少ない良く発酵した物を使用します。

発酵マットはできれば微粒子タイプが良く、手に入らなければ目の細かいフルイを使って、発酵マットの細かい部分をより分けて使用します。

  1. 発酵マットに水を混ぜて、よくかき混ぜます。
  2. 水の量は手でギュッツと握った時に水が垂れずに、手を開くととお団子が出来て、指で軽く触れると崩れるくらいの水分少なめです。
  3. 飼育容器に加水した発酵マットを軽く手で押し込むようにして詰め込みます。
  4. 発酵マットの表面に幼虫が入るくらいの大きさの穴を掘ります。
  5. スプーンを使って幼虫を頭から穴に入れます。
  6. 幼虫が潜って行ったらフタをして、暗く静かな場所に保管します。

発酵マットは3ヶ月を目安に交換します。

オス、メス共に2~3回の交換で羽化できます。

微粒子の場合水分が多過ぎると、飼育容器の下迄空気がまわらずに、幼虫が窒息してしまいますので、マットを触って手にしっとりと感じられる程度の水分量にして下さい。

飼育温度は夏場で20℃~22℃程度で、都市部での飼育には冷蔵庫などの温度コントロールができる環境が必要です。

冬場は氷点下になる気温でないかぎり、常温で越冬飼育できます。


産卵セット

中型の飼育ケース、よく発酵した無添加の微粒子発酵マット、無農薬の黒土、材、昆虫ゼリーを用意します。

マットはできれば微粒子タイプが良く、手に入らなければ目の細かいフルイを使って、細かい部分だけをより分けて使用します。

材はメスの成虫がつかまる目的で入れる為、木の種類は広葉樹でしたら何でも大丈夫です。

  1. 水を入れたバケツの中に産卵木を入れて、浮き上がらないように重しを乗せ、半日漬け込みます。
  2. 半日ほど陰干しをします。

    樹皮は剥く必要はありません。

  3. 発酵マットに水を入れてよくかき混ぜます。
  4. 水の量は手でギュッツと握った時に水が垂れずに、手を開くとお団子が出来て、指で軽く押しただけでお団子が崩れるくらいの水分少なめです。

    黒土を底固め使用する時も発酵マットと同じ程度、加水して下さい。

  5. 飼育ケースの底から10センチくらいの高さ迄、微粒子発酵マット、又は黒土を入れてスリコギを使ってカチカチに突き固めます。
  6. 加水した産卵木を突き固めたマットの上に置きます。
  7. 加水した微粒子発酵マットを産卵木の上部が少し出るくらい迄入れます。
  8. 樹皮や木、昆虫ゼリーを4~5個マットの上に置きます。
  9. 交尾の済んだ成虫を入れて、暗く、静かな場所に保管します。

約1ヶ月経過すると飼育ケースの底に卵が見えてきます。

そのまま飼育を継続して、後3~4週間待ちます。

3~4週間待つとほとんどの卵が孵化していますから、床に新聞紙をひいて飼育ケースの中身を全部ひっくり返して出します。

幼虫は底固めした部分と、底固めしたマットと産卵木の間から出てきます。

200mlのプリンカップの中に産卵セットで使った発酵マットを詰めて、幼虫を一匹ずつ入れます。

1ヶ月以内を目安に幼虫飼育のセットに移行して下さい。

底固めに黒土を使った場合は、黒土は全く栄養がありませんので、遅れずに幼虫を回収して下さい。

尚、産卵木は必ずしも必要ではありませんが、成虫がつかまる足場となったり、材とマットの間に卵を産むこともありますので、必要に応じて入れて下さい。

設定温度は20℃~23℃が丁度良いと思います。


産卵セット説明図

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