オニグモの観察
複雑なオニグモの顔
近くを流れる川の河原にたくさんのクモたちが棲んでいます。
ワカバグモ、ジョロウグモ、アリグモなど、その中でも一際大きい存在感のある、オニグモを観察してみました。
近くの河原にクモを見にいってきました。
昼間は河原の柵の中に隠れていて見ることができません。
夕方、薄暗くなってくるとオニグモが登場してきます。
一番数が多いのはオニグモです。
丸い網を張って、虫が引っ掛かるのを待っています。
引っ掛かるとあわてて近ずいて、糸で相手を絡めてしまいます。
あとは、食べるだけです。
5月半ばぐらいには小さかったオニグモ達も、虫を沢山食べて、どんどん大きくなっています。
カナヘビを飼育していたのですが、1ヶ月前には体が小さすぎて何匹も捕獲しなければならない状態でしたが、今は丁度良い大きさかそれ以上の大きさに育っています。
(2005-6-12)
背中の模様に特徴があります。
顔をアップすると結構怖い顔をしています。
昼間、写真を撮るのが難しいので、夜撮影に行くのですが、何枚撮っても気に入った写真が撮れないんです。
夏になると一段と大きく育ち、体長20mmを越すものも現れ、捕まえるときは注意しないとカブリと噛まれます。
これが結構痛い。
カナヘビのご飯には大きすぎて食べられないようです。
(2005-6-12)
オニグモの写真を何度か撮影しているのですが、夕方~夜間にかけての撮影になるため、なかなか思い通りの写真が撮れません。
普通サイズの写真は簡単ですが、大きく拡大した写真は尚更難しいようです。
少しだけましな写真が撮れたので追加しました。
河原の手すりにぶら下って、今から巣でも張るのでしょうか?
オニグモは夕方から夜にかけて巣を張り、翌朝には巣を丸めてたたんでしまいます。
撮影した河原は、以前にはたくさんの雑草が繁茂して、虫たちの絶好の棲家でしたが、ここ2~3日の内に河原の雑草類は全て刈られてしまい、それに連動するかのように10mおきに見られたオニグモも数少なくなってしまいました。
秋になれば自然に雑草も枯れてしまうのに、余計なお世話と税金の無駄使いと思うのは私だけでしょうか?
(2007-8-20)
オニグモは背中の模様に特徴があります。
左右対称で葉っぱの先のギザギザのような模様で、葉状班(ようじょうはん)と呼ばれています。
雄で最大20mm、雌で30mmと雌の方が大きくなり、大きいものでは直径1Mあまりの大きさの巣を短時間の内につくります。
(2007-8-20)
オニグモはコガネグモ科に属します。
秋が近ずくにつれて目立ちはじめるジョロウグモ(アシナガクモ科)も、かっては同じコガネグモ科に属するクモでした。
8月下旬~9月にかけて、この河原でもオニグモとジョウロウグモがたくさん見られますが、ジョロウグモの華やかな体の色に較べて、オニグモの地味で厳つい体は、ちょっと損をしているなと感じます。
オニグモを採集する時は素手でつかんだりすると、カブリと噛まれてかなりいたい思いをします。
(2007-8-20)
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