テルシテスヒメゾウカブト飼育日記
( Megasoma thersites )
オークションで購入したテルシテスヒメゾウカブトの幼虫です。
2令で購入し、現在3令まで加齢しています。
幼虫の体を観察すると、体毛が多く見られます。
カブトの幼虫はどの種類も3令初期ぐらいまでは体毛が多くみられますが、他の種類と比較しても多いような気がします。
(2006-11-13)
幼虫は全部で3頭、現在の大きさで雌雄の判別が難しいですが、うまく雌雄が揃うことを願うばかりです。
現在Q-BOX10で24℃の環境で飼育しています。
(2006-11-13)
マット交換をしました。
前回交換したのは06-11-13ですから2ヶ月半での交換です。
3頭共順調に育ち、現在18g、20g、21gとなりました。
孵化日が06-9-10ですから4ヶ月半の状態です。
同じゾウカブトでもエレファスゾウカブトとは成長のスピードが全く違い、体重の増加もわずかです。
成虫の大きさが全く違うので比べようがないのですが、名前の通り幼虫もヒメカブトです。
(2007-1-30)
テルシテスヒメゾウカブトのマット交換をしました。
前回計った時と比べて、若干の体重増加がありましたが、それ程の増加していません。
既に体色が黄ばんで見えますので、成長はもうおしまいなのでしょうか。
はかりの上に乗せておいても、体をくるっと丸めたままの状態で、いつまでも動きません。
ヘラクレスレイディの場合は、体重の測定をしようとすると、体をくねらせて秤から落ちてしまい、撮影もうまくいかない物が多く、とても対照的です。
(2007-4-16)
約3ヶ月ぶりにマット交換をしました。
飼育ケースのマットをひっくり返して出すと、中から前蛹状態の幼虫が現れました。
あわてて飼育容器の中をのぞくと、しっかりと蛹室が出来ていて、不幸中の幸いと言うか、下半分の蛹室は飼育ケース内に残っていました。
仕方なくマット交換は中止して、幼虫を蛹室に戻し、プリンカップを逆さまにして蛹室の上に被せ、マットを周りに戻して霧吹きでマットの加湿だけをしました。
孵化してから約8ヶ月と少し経過して前蛹になってしまいました。
本種のゾウカブトとは幼虫期間が全くと言って違います。
他の2頭もマット交換をあきらめ、霧吹きでマットの加湿だけに留めました。
(2007-7-14)
テルシテスヒメゾウカブト雄の新成虫です。
今まで気がつかなかったのですが、飼育ケースの蓋を空けたら、成虫の姿がいきなり目に飛び込んできました。
雄だけでなく雌も既に羽化していて、マット表面に出てくるのを待つばかりの状態です。
孵化日が06-9-10ですから、約11ヶ月かけての羽化になります。
ゾウカブトの種類としては格段に短い時間で羽化させることができます。
この所暑さというか猛暑と言うか35℃以上になる日が続くので、せっかく生まれた生体がダウンしないか心配です。
涼しくなったら交尾させるつもりなので、先が楽しみです。
(2007-8-11)
テルシテスヒメゾウカブト雌の蛹です。
既に雄は羽化をして、1匹は後食が始まっており、もう1匹は未だ蛹室からでてきません。
雄よりも雌の方が羽化が遅いというのもちょっと珍しいですね。
いずれににしろ数ヶ月もの羽化ずれにはならないので、交尾させるには影響はないと思います。
心配なのは成虫の寿命があまり長い種類でないので、早く雌の後食が始まるのを祈るばかりです。
我が家でも猛暑の為、虫用冷蔵庫内に入りきらない成虫や幼虫は、エアコンを24時間運転した部屋で、25℃程度の温度で飼育しています。
(2007-8-17)
テルシテスヒメゾウカブト雌の新成虫です。
やっと羽化してから1週間経過し、飼育ケースから取り出してみました。
雄よりも遅く、12ヶ月を経過しての羽化になります。
これであとは後食を待つのみで、繁殖の準備に取り掛かれます。
9月に入ってから8月の猛暑も嘘のようになくなり、このまま秋に突入してくれると虫の飼育は楽になるのですが、残暑はまだまだこれからなのでしょうか。
(2007-9-1)
テルシテスヒメゾウカブトの交尾です。
雌の後食が始まって10日あまり経ちます。
テルシテス自体、寿命の短い種類なので、産卵させる為に交尾をさせました。
ネプチューンの交尾をさせるのに手間取った為、今回は床に「ヘゴ板」と言う、木の根っこを板状にしたものを床に敷き、その上で交尾をさせました。
マット、オガクズ、エサ皿などを入れて交尾に望むとスムーズに行く時はよいのですが、雌が逃げ惑う時は交尾が難しくなってしまいます。
この「ヘゴ板」を使うと手がかりが出来て滑りにくく、安定した状態を作りだせます。
小型の飼育ケース底に入る大きさにカットして使います。
「ヘゴ板」は爬虫類のお店で購入出来ます。
(2007-9-22)
テルシテスヒメゾウカブトの卵です。
産卵セットを組んでから3週間程経過しています。
産卵させるのが初めてだったので、他のサイトを参考にして臨みました。
とあるサイトでは産卵セットの底固めは、「カチカチに固めない方が良い」と言う記述があったので、一部分だけ底固めを柔らかめにした部分も作ってみました。
結果は他のカブト種と同じで、カチカチに固めた部分に卵が集中し、柔らかい部分では一個もとれませんでした。
情報も全部鵜呑みにしないで、自分で判断することが大事です。
卵は全部で30個、カブトムシと同じくらいの大きさの卵です。
雌の成虫は元気なので、継続して産卵セットを組みました。
(2007-10-13)
テルシテスヒメゾウカブトの新幼虫です。
卵の孵化方法に書いてあるやりかたで、保管していた卵が孵化をしました。
卵は全部で30個ありましたが、29個孵化して、1個だけは途中で腐ってしまいました。
孵化率はかなり良いようです。
10/13に卵で回収して、全部の卵の孵化が終わったのが10/25ですから、産卵から孵化までの日数も1ヶ月程度で完了するようです。
卵の回収と同時に産卵セットを用意して、現在産卵中です。
マットの表面に置いた昆虫ゼリーの減りが少ないので、中で既に死んでいるかも知れません。
寿命3ヶ月程度と短い種類ですので、成虫を手にいれたら、なるべく早くに交尾産卵させる必要があります。
(2007-11-3)
テルシテスヒメゾウカブトの3令幼虫の引越しです。
飼育容器が小さくなってきたので、引越しをしました。
すでに3令に加齢していて、このマット交換を最後に羽化できるでしょう。
冬の間は23℃程度の環境で飼育をしてきました。
途中で死んでしまう幼虫もなく、温度、マット、水分さえ適切であれば、簡単に飼育できる種類です。
あと2ヶ月もすると羽化できるでしょう。
(2008-3-15)