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クワガタ、カブトムシの

   

エレファスゾウカブト飼育情報

( Megasoma elephas )

エレファスゾウカブト ( Megasoma elephas )

飼育温度

飼育温度

幼虫飼育材

カブトマット

生息地域

南米~中南米、メキシコ カテマコ


体長

♂ 50~120mm、♀ 54~82mm


成虫寿命

6ヶ月


幼虫期間

1年6ヶ月


エレファスゾウカブト雄の写真

エレファスゾウカブト雌の写真


成虫飼育

成虫はオス、メス共に大きく性格はおとなしいですが、かなりの力持ちですから、飼育ケースのフタをきちんと閉めておくか、重いおもりを乗せて置かないと度々脱走されることになります。

最盛期の個体は、毎日昆虫ゼリー30gを3個も食べて、餌代も大変ですし、食べた分おしっこもたくさんするので、週に1回程マットを交換します。

オガクズのマット(針葉樹マット)を使用すると、匂いを消す効果と同時に保湿効果もあり、おすすめです。

体重がかなり重い種類なので、必ず転倒しても起き上がれるような、つかまることのできる重い餌皿や材を入れて下さい。

起き上がれずに、ひっくり返ったまま、死亡する事故がよく起こります。

肢が長く、木につかまるのが上手な種類ですから、自分の手に乗せるのは絶対にやめた方がよいでしょう。

長い前肢や後肢を手や腕に、巻きつけるようにしっかりと掴むので、引き離すのが大変です。

むりやり引き離そうとすると、しっかりと掴んだ手足のとげで、自分の手が血だらけになってしまいます。

成虫の寿命は4ヶ月程度とかなり短いですから、なるべく早く交尾を済ませ、メスは産卵セットに、オスは単独飼育にすることをお勧めします。

特にオスのビロードのような体は、傷が付くとかえって汚く見え、標本としての価値も下がります。

飼育は中型~大型の飼育ケースに、飼育マット又はおがくずマット、掴まるための材(出来れば太くて重い物を1本)、大きめの餌皿、昆虫ゼリーを用意して飼育します。

冬場の飼育には加温が必要で、20℃以上の環境になるようにして下さい。

温室に関する詳しい情報はクワガタ、カブト飼育用簡易温室の作り方

クワガタ、カブト用かんたん温室の作り方のページに詳しく書かれていますので、そちらをご覧ください。


幼虫飼育

幼虫飼育にはカブトマット又は肥料の混じっていない腐葉土を使います。

飼育容器は初令~2令で200mlのプリンカップ、3令初期で500~1000mlの容器、それ以降で小型~中型の飼育ケースを使います。

  1. カブトマット又は腐葉土に水を入れてよくかき混ぜます。
  2. 水分量は手でギュッツと握った時に水が垂れず、手を開いた時にお団子が出来る程度の量です。

カブトマットは2ヶ月に1回の目安で交換します。

3令以降になると、食べる量も半端でなく、小さい飼育容器を使うと、あっと言う間に糞だらけになってしまい、管理も大変になります。

交換する時は粗めのフルイで糞を取り除き、少なくなったマットを足すようにして交換します。

3令時の糞の大きさは、10×15mm、厚さ5mm程度の大きさにもなり、フルイで簡単により分けることができます。

3令以降のマット交換の方法は、あらかじめ飼育容器の中に幼虫を入れて置き、フルイでより分けたカブトマットを、霧吹きで加湿してから幼虫の周りに入れて、その上に不足分の新しいマットをいれることにより、幼虫の周りの環境が急激に変化しないようにします。

コバエが大量発生した場合を除き、マットの全取替えをしないで不足分を補う形で交換して下さい。

コバエが発生しても、マットの表面から4~5センチの厚さのマットを取り除いてから、フルイでより分けると、ほとんどのコバエは処理できます。

幼虫の大きさに応じて、飼育ケースを大きいケースに引っ越す必要があります。

特にオスの幼虫は150グラム前後と、大き目のフランクフルトソーセージ程度の大きさになり、メスよりも一回り以上大きいケースが必要になります。

24~25℃の飼育温度の為、冬場は温室での飼育が必須です。

羽化までの期間は、メスで14~18ヶ月、オスで16~20ヶ月で蛹化、その後2ヶ月程で羽化します。

羽化後1ヶ月半~2ヶ月で交尾可能な体になります。


産卵セット

産卵セットには大型の飼育ケース~衣装ケース、カブトマット、転び止め用の木、大きい餌皿を用意します。

エレファスゾウカブトは体重が重いので、転倒するとなかなか起き上がれず、疲労死してしまいますので、転倒防止アイテムが絶対に必要です。

  1. カブトマットに水を混ぜてよくかき混ぜます。
  2. 水分量は手でギュッツと握った時に水が垂れず、手を開いた時にお団子が出来る程度の量です。
  3. 飼育ケースの底から10センチぐらいの高さまで加水したカブトマットをスリコギを使ってカチカチに突き固めます。
  4. 卵はよく突き固めた部分に多く産卵し、柔らかい部分での産卵は少ないので、まんべんなく固めて下さい。
  5. 固めたカブトマットの上に、飼育ケースのフタをした時、成虫が自由に動きまわれる高さまで加水したカブトマットを入れて、最後に手で軽く押し固めます。
  6. マット表面に転び止めの木、大きい餌皿、昆虫ゼリーを5~6個置きます。
  7. 交尾の済んだエレファスゾウカブトのメスを一匹だけ入れてフタをし、暗くて静かな場所に保管します。

約1ヶ月経過したらメスを取り出します。

産卵を継続させるのなら、あらかじめ新しい産卵セットを用意して、メスをそちらに移動させます。

1ヶ月程度だとほとんどが卵の状態です。 底固めのマットを崩さずに、そのままあと1ヶ月待てばほとんどが幼虫の状態で採ることができます。

卵の状態で採って、人口的に孵化させる場合は、産卵セットに使ったカブトマットをプリンカップに詰めて使います。

マット表面に卵が入る程度の大きさのくぼみを、10個程度作ります。

スプーンを使って卵を1個ずつくぼみの中に入れます。

マットの上にティッシュペーパーを拡げてかぶせ、その上から霧吹きで湿り気を与えます。

フタをして24~25℃の環境で飼育します。

およそ3~4週間で孵化しますので、孵化したら幼虫を一匹ずつの飼育に切り替えて下さい。


産卵セット説明図 エレファスゾウカブト産卵セットの写真

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