ネプチューンオオカブト飼育情報
( Dynastes neptunus )
飼育温度
幼虫飼育材
生息地域
ベネズエラ、エクアドル、コロンビア、ペルー
体長
♂ 57~165mm、♀ 55~70mm
成虫寿命
10ヶ月
幼虫期間
24ヶ月前後
♂
♀
成虫飼育
かなり大型のカブトですから、飼育ケースは中型~大型以上の物が必要です。
飼育ケースの中に飼育マットを入れて、産卵木(出来れば1本割らずに)、大型の昆虫ゼリー入れを置いて、転んでもつかまって起き上がることが出来るような環境を作ってください。
転んだままの状態ですと、疲労で死んでしまいます。
後食は羽化後2ヶ月前後で始まりますが、後食が始まると体の大きい成虫ですから、昆虫ゼリーを沢山食べます。
毎日昆虫ゼリーの残り状態を確認して、間違っても餓死することのないように気をつけて下さい。
成虫は乾燥、暑さ、蒸れに弱いですから、涼しくて通気の良い飼育ケースを使い、まめに霧吹きで加湿して下さい。
冬場の飼育には加温が必要で、16℃以上の環境になるようにして下さい。
温室に関する詳しい情報はクワガタ、カブト飼育用簡易温室の作り方
クワガタ、カブト用かんたん温室の作り方に詳しく書かれています。
幼虫飼育
カブトマットでの飼育となります。
飼育期間は2年以上かかりますので、気長に飼育して下さい。
初令時はプリンカップ程度で飼育可能ですが、加齢するごとに大きめのケースに移す必要があります。
2~3ヶ月に1回程度、マット交換をしてあげます。
その際は、全交換するのではなく、フルイを使って糞をより分け、不足した分のみ追加するといった方法で交換して下さい。
コバエが大量に発生した場合は全部交換してあげて下さい。
マット交換のタイミングが、計量や♂♀の判別、大きめのケースに移動のタイミングですから、あらかじめ秤や移動させるケースを用意しておいて、なるべく手早く幼虫に極力ストレスを与えない様、工夫してあげて下さい。
冬は温度が下がり過ぎないように、夏場は温度が上がりすぎないようにと、温度管理が必要で、常温での飼育は山間部など平均気温の低めの地域の方でないと、かなり難しいようです。
飼育温度は18℃~22℃です。
産卵セット
気温が高いと産卵をしませんので、夏場を避けて産卵セットを組みます
カブトマット、大型の飼育ケース~衣装ケース、転び止めの木、昆虫ゼリーを用意します。
- カブトマットに水を入れてよくかき混ぜます。
水の量は手でギュッツと握った時に水が垂れず、手を広げるとお団子ができるぐらいです。
- 飼育ケースの底から15センチぐらいの高さまで、加水したカブトマットをスリコギを使ってカチカチに固めます。
卵を産む場所はこのカチカチに固めた部分に多く、柔らかい部分には産卵しませんので、まんべんなくカチカチに固めるのが、産卵数アップの秘訣です。
- 加水したカブトマットを、飼育ケースのフタを閉じても成虫が動きまわれる程度の隙間をあけて詰めます。
- 表面に転び止めの為の木、昆虫ゼリーを5~6個置きます。
- 交尾の済んだメスを一匹だけ入れてフタをして、暗くて静かな場所に保管します。
- 3~4週間したらメスの成虫を取り出します。
メスに産卵を継続させる場合は、新しい産卵セットを用意して、メスを移動させます。 この時点で産卵セットを開けると殆どが卵で出てきます。
卵はかなり大き目で、直径7~8mm程の大きさがあり、カブトの中では一番大きいようです
幼虫で採りたい場合は、底固めのマットを壊さないで、そのままマットを埋め戻し、乾燥させないよに注意して、3~4週間待つと殆どが幼虫で採ることができます。
■ 卵で採れた場合 ■
- 200mlぐらいのプリンカップに、産卵セットで使ったカブトマットを詰めます。
- カブトマットの表面に卵が入るくらいの大きさのくぼみを10個ぐらいつくります。
- くぼみの中にスプーンを使って卵を一個ずつ入れます。
- ティッシュペーパーを1枚、マットの表面に被せてから、霧吹きで加湿します。
フタをして3~4週間すると卵が孵化しますので、一匹ずつプリンカップに分けてください。
途中、ティッシュペーパーが乾燥していたら霧吹きで加湿します。
ネプチューンオオカブトは体重が重く、体高も高いので、転倒するとなかなか起き上がれず、疲れて死んでしまいますので、転んでも起き上がることが出来るように、大き目の材やビニール製の観葉植物など置いてあげることが重要です。
昆虫ゼリーも食べやすいように、大きいサイズや半分に割るなどして工夫して置いて下さい。
詳しくは卵の孵化方法のページをご覧ください。