ニジイロクワガタ飼育情報
( Phalacrognathus muelleri )飼育温度
幼虫飼育材
生息地域
オーストラリア クイーンズランド州他
体長
♂ 32~71mm、♀ 25~47mm
成虫寿命
12ケ月~18ヶ月
幼虫期間
7ヶ月~10ヶ月
♂
♀
成虫飼育
小型~中型の飼育ケース、飼育マット又はおがくずマット、転倒止めの木、昆虫ゼリーを用意します。
オス、メスの同居も可能ですが、オスの交尾欲が強くメスに交尾を迫り過ぎ、メスが飼育ケースの中を逃げ回るようなら、別々に飼育したほうが良いでしょう。
稀に、オスがメスの首を大アゴで切り落とす場合がありますので、注意して下さい。
飼育温度は23℃~25℃程度がベストです。
冬場の飼育には加温が必要で、温室などを使い最低でも20℃以上の環境になるようにして下さい。
幼虫飼育
発酵マット、菌糸瓶のどちらでも飼育が可能です。 発酵マットで飼育する場合は、添加物入りの発酵マットを用意します。
飼育容器は、初令~2令迄は200mlのプリンカップに、産卵セットに使ったマットを詰め込んで幼虫を入れます。
3令以降は800~1000mlの飼育容器を用意します。
- 添加剤入りの発酵マットに、水を入れてよくかき混ぜます。
- 水の量は、手でギュッツと握った時に水が垂れずに、手を拡げた時にお団子が出来るぐらいです。
- 飼育容器に、加水した発酵マットを2~3回に分けて、スリコギを使って固く詰め込みます。
- マットの表面に、幼虫が入るくらいの穴を堀り、スプーンを使って、幼虫を頭から入れます。
- 幼虫が自分で潜って行ったらフタを閉めて、暗くて静かな場所に保管します。
発酵マットは3ヶ月を目安に交換します。
オス、メス共に2~3回の交換で、羽化させることができます。
菌糸瓶で飼育する場合は、オオヒラタ系の菌糸瓶を使います。
初令~2令迄は、200mlのプリンカップに、産卵セットで使ったマットを詰め込んで、幼虫を入れます。
3令以降は、850mlの菌糸瓶を使って、飼育します。
菌糸瓶を外側から見て、白い部分が7割程度茶色になってきたら、取り替える準備をします。
菌糸瓶は、幼虫を投入したばかりの頃は、瓶の中心付近で菌糸を食べていて、なかなか表面に食痕が現れませんが、見え始めると急に拡がってしまいますので、なるべく早い時期に、何時でも交換できるように準備して下さい。
オスで3回、メスで2回程度の菌糸瓶交換で、羽化させることが出来ます。
菌糸瓶に関する詳しい情報は菌糸瓶の選び方、使い方のページに詳しく書いてあります。
飼育温度は23℃~25℃程度がベストです。
冬場の飼育には加温が必要で、温室などを使い、20℃以上の環境になるようにして下さい。
温室に関する詳しい情報はクワガタ、カブト飼育用簡易温室の作り方
クワガタ、カブト用かんたん温室の作り方のページに詳しく書かれています。
産卵セット
小型~中型の飼育ケース、無添加の良く発酵した発酵マット、クヌギ、コナラなどの産卵木、昆虫ゼリーを用意します。
- 水を入れたバケツに産卵木を漬け込んで、おもしを乗せて半日程漬け込みます。
- 産卵木を取り出して、日の当たらない場所で2~3時間陰干しします。
- 産卵木の樹皮を、マイナスドライバーを使って剥きます。
剥いた樹皮はあとで表面に置くので、なるべく大きく皮を剥くようにして下さい。
- 無添加の発酵マットに、水を入れてよくかき混ぜます。
水の量は、手でギュッツと握った時に水が垂れずに、てを拡げた時にお団子が出来るぐらいです。
- 加水した発酵マットを、小型~中型の飼育ケースの底から10センチ程度の高さまで、スリコギを使ってカチカチに突き固めます。
- 突き固めたマットの表面に、加水して皮を剥いた産卵木を乗せます。
- 加水した発酵マットを、産卵木の上部が少し見える程度まで、産卵木の周りに詰め込みます。
- 発酵マットの表面に、剥いた樹皮、昆虫ゼリーを4~5個皮を剥いて置きます。
- 交尾の済んだニジイロクワガタのメスを、飼育ケースの中に入れてフタをします。
1ヶ月程度過ぎると、飼育ケースの底の部分に、卵が見えてきます。
メスの成虫を取り出して、産卵させるのなら新しい産卵セットを用意します。
メスは取り出した後、栄養を付けさせて次の産卵の機会を待ちます。
すべてを幼虫で採りたい時は、発酵マットを元に戻して、乾燥しないようにビニールで包み3~4週間飼育を継続します。
卵で採る場合は、200mlのプリンカップに、産卵セットで使った発酵マットを詰めます。
マットの表面に、卵が入るくらいの大きさ窪みを、10個程度作ります。
スプーンを使って、卵を一個ずつ窪みの中に入れます。
マットの表面に、ティッシュペーパーを一枚被せ、霧吹きを使って加湿します。
フタをして3~4週間すると卵が孵化しますので、200mlの容器に産卵セットで使ったマットを詰めて、幼虫を一匹だけ入れて飼育します。
1ヶ月を目安に、幼虫飼育のセットに移行します。
飼育温度は23℃~25℃程度がベストです。
冬場の飼育には加温が必要で、温室などを使用して20℃以上の環境になるようにして下さい。