クワガタの冬眠方法
秋になって徐々に気温が下がってきたら、クワガタ達の冬眠の準備を始めます。
冬眠をする種類は、オオクワガタ、コクワガタ、ヒラタクワガタ、ヒメオオクワガタです。
ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタは、羽化後の成長に時間がかかり、羽化時期によりますが、越冬することになります。
外国産のクワガタは冬眠をしませんので、適切な温度で飼育します。
オオクワガタ、コクワガタ、ヒラタクワガタは18℃以下になると、活動を止めて冬眠の準備に入ります。そして気温が15℃より下がると、冬眠を始めます。
ヒメオオクワガタは、元々標高の高い地域に棲んで居る為に、飼育温度も20℃前後と低く、10℃以下にならないと冬眠を始めません。
準備する物
飼育ケース
小型の飼育ケースで、フタが閉まるものが必要です。
フタの部分が網状の場合は、乾燥防止の為に飼育ケースにかぶせるビニールが必要になります。
マット
昆虫飼育、又は産卵用のマットを用意します。
春先まで使用しますから出来れば新しい(線虫などの湧いていない)物で、あまり目の粗くない、保湿性の高いものが良いです。
産卵木
産卵木用のクヌギ、又はコナラの材を半分に割ったものを用意します。
使用済みの物でも大丈夫ですが、雑虫を退治する為に電子レンジで10秒ほどチンして下さい。
木製の餌皿でも代用できます。
昆虫ゼリー
何時冬眠に入っても良いようにと、万が一、途中で目覚めても良いように多目に入れます。
霧吹き
マットに水分を与えます。
ビニール又はラップ
飼育ケースの蓋が、必要以上に通気性の良いものは、内部の水分の蒸発を早めます。
コバエシャッターなど小さい穴が開いたフタでしたら不要です。
冬眠の準備方法
- フタの閉まる飼育ケースを用意します。
あまり大きな飼育ケースは必要ありません。
- 昆虫マットに水を混ぜてよくかき混ぜます。
水の量は手で触った時にしっとりとするぐらいで、水が落ちるぐらいだと多すぎです。
飼育ケースの中に70パーセント程度の高さ迄加水した昆虫マットを入れます。
手で軽くおさえる程度で、固く詰め込む必要はありません。
- 産卵木又は材をマットの上に置き、半分程度埋め込みます。
皮はついたままで大丈夫です。
森などで見つけてきた材を入れる時は、材の中に雑虫が入っている場合が多いので、注意が必要です。必ず電子レンジで、10秒ぐらいチンして下さい。
成虫は、冬眠する時に、材の下や材を抱いて冬眠することが多いですから、必ず入れて下さい。
- 昆虫ゼリーを置きます。
いつ冬眠を始めても良いように、又、いつ目覚めても良いように、多目に入れて下さい。
冬眠途中で、眼覚めてしまうような環境でなければ、春先の目覚め前まで、昆虫ゼリーの補充は不要です
木を加工した餌皿でしたら、産卵木の代わりに使えますが、半分程度はマットに埋め込んで下さい。
- 成虫を飼育ケースの中に入れます。
- 飼育ケースにビニール又はラップをかぶせます
コバエシャッターなど、保湿性の高い飼育ケースを使用している場合は、必要ありません。
- 飼育ケースのフタをします。
保管する場所は暗くて、温度変化の少ない場所に置きます。
保管温度は5℃~10℃程度が適しています。
野外などでも気温が0℃以下になる所でなければ大丈夫です
急激な温度変化は、虫にとってストレスになりますので、注意が必要です。
ふだん暖房をしていない玄関先や、倉庫などが良い置き場所かと思います。
その他の注意
- 月に一度程度、マットの乾燥状態を調べて、乾燥していたら霧吹きで加湿して下さい。
- 保管場所は日光の当たらない場所を選んで下さい。
- 冬眠中は古い昆虫ゼリーが残っていれば交換する必要はありません。
- 4月になったら何時冬眠から目覚めても良いように、マットの状態確認と共に新しいゼリーを入れて下さい。
いよいよ寒くなってきました。
クワガタの冬眠の準備はできましたか?
クワガタたちも、冬眠の準備を始めています。
たりない物はありませんか?
もう一度チェックしましょう。