ヒメオオクワガタ飼育情報
( Dorcus montivagus )
飼育温度
幼虫飼育材
生息地域
本州、四国、九州
体長
♂ 25~58mm、♀ 26~42mm
成虫寿命
1年~2年
幼虫期間
10ヶ月~12ヶ月
♂
♀
成虫飼育
ヒメオオクワガタは、標高の高い場所に生息するクワガタです。
アカアシクワガタや、ミヤマクワガタが生息するクヌギ、ミズナラ、ヤナギなどの樹滞を過ぎて、さらに上に登ると、ブナの樹滞になり、ブナの木に多く生息します。
8月~10月半ば頃まで、採集ができます。
高温にはとても弱い種類ですから、高くても21℃に留めて下さい。
逆に寒さにはとても強いですから、冬場にかけてはあまり手間のかからない種類です。
成虫飼育には、小型~中型の飼育ケースに飼育マット、又はおがくずマットをひいて、転び止めの木と昆虫ゼリーを入れます。
飼育温度は18℃~21℃程度の低い温度です。
冬は冬眠しますので、オオクワガタやコクワガタなどと同じ様に、気温の変化が少なく、湿度を保った状態で冬眠させて下さい。
具体的なセットはクワガタの冬眠方法のページに詳しく書いてあります。
幼虫飼育
産卵して孵化しましたが、幼虫が途中死亡の為、再度挑戦後書き込みします。
産卵セット
ヒメオオクワガタは、標高の高い地域に生息する種類ですから、樹種がブナ、ミズナラなどが産卵材の主流となります。
昆虫ショップなどで販売している、クヌギのほだ木を使った産卵木は、この種類には向きません。
なぜかと言うと、ヒメオオクワガタが住んでいる高度には、クヌギが存在しないからです。
クヌギは、山の下から中腹ぐらいまで、中腹からミズナラ、そしてそれよりも高い部分には、ブナと植生が分かれています。
そして、ヒメオオクワガタが住んでいる高度に、たくさん生えているのが、ブナの木です。
なかなか手に入れ難いですが、ブナの産卵木がベストです。
無くて、代わりの飼育材となると、コナラになります。
山に出かけた時に、ブナの白枯れの木を手に入れれば、役に立ちますね。
まちがっても、立木を伐るような行為はしない様に、お願いします。
森の中に、分け入って行けば、結構落ちています。
産卵セットには、小型~中型の飼育ケース、微粒子マット、黒土、ブナ又はコナラの飼育材、昆虫ゼリーを用意します。
- 微粒子マット又は黒土を、飼育ケースの底から5cm程の高さまで、スリコギなどを使って、カチカチに固めます
- バケツの中に水を入れ、ブナ材又はコナラ材を入れ、浮き上がらないようにおもしを乗せ、半日ほど水に漬け込みます。
- 2~3時間程度、陰干しします。
- ブナ材、又はコナラ材の樹皮を、ドライバーなどを使って、剥きます。
- 樹皮をむいた飼育材を、マットの中に置き、飼育材の周りにマットを詰め込みます。
- マットの表面に、樹皮と昆虫ゼリーを置きます。
- 交尾済みの、ヒメオオクワガタのメスを、一ひきだけ、飼育ケースの中に入れます。
- フタをして、暗く静かで、温度変化の少ない場所に保管します。
飼育材の丈夫が少しだけマットに出る程度の高さまで詰めます
採集で手に入れた生体の場合、交尾済みの場合が多いです。
約2ヶ月後には、ほとんどの卵が幼虫になって回収が出来ることでしょう。